お知らせ

連携と危機管理強化で注目~

電子カルテの導入費用は端末の設置台数や連携する医療機器の台数、また診療科にも影響されますが大体300万~500万(税別)位は必要になります。医療施設にとっては大きな経費負担のーつです。
これからの新規開業や既存の診療所が競合の多い中で充分な医療を患者に提供する事、地域連携を強化する事を考えると医療の電子化は避けて通れない所で導入コスト、メンテナンス費用等も考慮に入れて行く必要度合いが上がってきていると思います。そんな中、ここ1~2年でクラウド型電子カルテ導入に関する動きが出て来ていると思います。いまさらクラウドについて深く掘り下げる必要は無いと思いますが、個人的なデータを自分のパソコンや携帯電話では無くインターネット上に保存するサービスのクラウドはかなり一般化して来ている現状、そしてセキュリティー技術の向上等によりこのサービスを利用する不安感も徐々に減少しているのではないでしょうか。
クラウドサービスを活用した方がコスト面で有利になることが多いこと。またメンテナンス料金も以前より格段に安価に提案しているメーカーが多くなってきている事。この様な事から選択肢として、クラウド型電子カルテが検討に上がり始めていると思います。従来の電子カルテと比べて導入コストが抑えられ、インターネット接続環境を利用しパソコンのみならずタブレット端末でカルテの作成や閲覧が可能です。
クラウド型電子カルテはレセコン部分を日本医師会ORCA管理機構のレセコンソフトORCAを利用する事が多くレセコン部分のサーバー設置が必要でありました。しかしながら日本医師会ORCA管理機構は、日医標準レセプトソフト・クラウド版「ORCA」の提供を2017年10月から本格的に開始しています。従ってサーバーを設置する必要無くなると言うコスト面やサーバ-本体を設置するスペースの省略化に期待できます。
クラウド型ORCAは電子紹介状や電子処方箋などへの診療報酬上の評価も予想される中、これらに対応していくこともできる事や災害時は患者のデータなどを失うことなく、災害現場で診療情報を見ながら診療を継続することができるため、「医療機関の『危機管理を強化したい』というニーズにも応えることができる」等を推奨項目として案内をしている。
シェアを上げているORCAのクラウド化により電子カルテのクラウド化が一層進む可能性が有ると思います。今後も電子カルテのクラウド化に注目して行きたいと思います。
(資料・データ日本医師会ORCA管理機構ホームページ)

平成30年2月1日医療タイムス掲載